最低気温が20度を切り、朝晩と冷え込むようになってきました。
すっかり秋めいてきましたが、秋と言えば皆さんは何でしょうか?
こんにちは、食べること大好きな総務です。
学生時代部活はずっと文化部だったインドアを極めた私ですが、実はこっそりとスポーツの秋に便乗して参りました。
http://tourdetohoku.yahoo.co.jp/2015/
9月13日、清々しい秋晴れの中石巻で開催されたツール・ド・東北2015!
今年で第三回目の開催となったツール・ド・東北をご存知でしょうか?
世界三大自転車レースの一つ、「ツール・ド・フランス」に乗っ取って、実はこの大会・イベントは日本全国で行われています。
東北でも宮城石巻で開催されている他に、福島の「ツール・ド・いわき」、岩手の「ツール・ド・三陸」などがあり、どれも東北復興の願いを込めて開催されているイベントです。
ツール・ド・東北も2013年、その想いを掲げ開催となり今年も無事スタートを切ることが出来ました。
震災の傷跡、復興の道程、宮城の今を自転車で走り感じることができ、様々な思いが込み上げとても胸が熱くなるような素晴らしいイベントでした。
今年はスタート地点を気仙沼市とする初のワンウェイコース(95km)が加わり、女川・雄勝フォンド(60km)、北上フォンド(100km)、南三陸フォンド(170km)、気仙沼フォンド(211km)からなる全5コースでの開催となりました。
貧脚を誇る(笑)私は最短コースである60kmの女川・雄勝フォンドに参加してきました!
各コースにはエイドステーションという休憩所が設けられ、東北の「食」を楽しむことが出来ます。
またスタート会場でもある石巻専修大学では様々なイベントやフードブースなど、ライダー以外も楽しめるイベントが盛り沢山です!
自転車を分解して公共交通機関を使って運ぶ輪行という方法で石巻に向かったのですが、今年5月に仙石線が全線運転再開となり、更に仙石東北ラインが開業となりました。震災後仙台~石巻間直通の電車はなくバスのみだったので、ここでも復興が進んでいることを実感することが出来ました。あと輪行する身としては、乗り換えのない直通はとても有り難かったです…。
そして迎えた9月13日午前7時35分、私の参加した60kmコースのスタートです。
第一エイドまではハードじゃないから、との事前情報にほっと胸を撫で下ろしていたのも束の間、目の前にそびえ立つ坂、坂!思わず「まじか…」と独り言を呟いてしまうくらい貧脚の私にはとても辛い幕開けでした…。
何とか乗り切り19km地点、最初のエイドステーションである女川駅前に到着しました。震災から4年振り、今年の3月21日に全線復旧した女川駅は綺麗に再建されており、更地だったのが嘘のようでした!
ここでは女川汁(サンマのつみれ汁)が地元の方によって振る舞われ、身も心もほっこり温めてくれました。つみれが苦手な私も美味しくいただきました!ぷりっぷりのつみれがとても美味しかったのですが、がっつくあまり写真を撮り損ねました…。
第一エイドを過ぎた後、待っていたのは登って下って登って…ひたすら続く山中を抜けるアップダウンに時速8kmを叩きだしながらも、乗り切ました!やりました!インドア人間頑張りました!「頑張れよ!」と声を掛け颯爽と追い抜いて行くライダーの背中を見つめ「どうか私を引いてくれ…」と切に願ったものです。
ようやく着いた38km地点、雄勝湾の西端雄勝エイドステーションは、震災前雄勝硯伝統産業館があったエリアになります。
ここでは宮城県一の水揚げ量を誇ったホタテをご馳走になりました!肉厚でジューシー!口いっぱいに広がるホタテエキスに、ものの数十秒でぺろり平らげてしまいました。
その後再び待ち構えていた2kmの坂道をえんやこら登りきると、1kmのトンネルが頂上で待っていました。実はトンネルを走行するのは初めてだったため、おっかなびっくり反響音にびくびくしながら走りました。こんなに長い1kmは初めてです。車側もさぞかし怖かったことでしょう…。
そしてトンネルの向こうは……長い平坦でした。ひたすら真っ直ぐです。北上川沿いを進むこのルートは遮るものが全くなく、とにかく真っ直ぐ、風の影響を受けつつ自分との戦いでした。途中雨に降られてしまいましたが、無事48km地点の河北エイドステーションに到着しました。
今大会初設営の河北エイドステーションでは、「平椀」という精進料理をご馳走になりました。
町の方々の優しさ、温かさを感じつついただいたこの料理ですが、中身がくるみ豆腐にタケノコ、シイタケにあんがかかったものでした。とても甘くてまるでお菓子のようで、疲れた体に甘さが沁み渡り思わず涙が出そうなくらい美味しかったです。くるみ豆腐は初めて食べたのですが、とろーりとろける口当たりが優しく胡桃の甘さが程よい初めて食べる食感と味でした!
食レポみたいになってきました…(笑)料理の説明と一緒に写真を撮らせていただきました。
英気を養い、いざゴールへ!と力強くペダルを踏み、すぐにその心が折れそうになりました。今思えばこの60kmの道程、一番きつかったのはこの12kmの平坦だったかもしれません。目標は完走!力を振り絞りペダルを回し続けました。
海に山、そして街中を走った60km、着々と進む復興を目にし東北はこんなにも元気に前を向いて歩いているのだととても嬉しく思い、それと同時にとても励まされました。そして復興はまだまだこれから、実際に目にして肌で感じて、震災を過去のものにしてはいけないと強く思いました。
沿道で声を上げ手を振り「頑張れ!」「来てくれてありがとう!」「もう少しだ!」と応援してくれた方々の声に、何度励まされ元気付けられたか…!そしてボランティアやクルー、地元の皆様のサポートや協力があったこそ、怪我もなく安全に走行でき、無事ゴールすることが出来ました。
多くの方に支えられ開催されたツール・ド・東北に、参加することが出来て本当に幸せでした!
途中から「しんどい」が口癖になってはしまいましたが、とにかく楽しかったです!
来年は100kmかな~なんて思いつつそれまでにはこの貧脚と運動不足をどうにかしなければならないですね!次の日は全身筋肉痛で悲鳴を上げていました。
秋と言えば食!食!な私でしたが、スポーツの秋も良いものだなあと身をもって実感した1日でした。皆さんも素敵な秋をお過ごしください!
最後に一緒に走った友人との愛車と綺麗な海の風景をパシャリ!
ホームページに関するお悩みは、仙台のホームページ制作アド・エータイプにお任せください!